【ブラウン管が古くなるね系・ロック/ハードロック】2010グラミー特集3つ目はAC/DC(稲妻が入らないので"/"で代用)。今年のグラミー受賞者の中の快挙と言えば、オルタナティブアルバム部門獲得の
Phoenixと、ハードロックパフォーマンス部門のAC/DC。なぜなら、不況も反映して、カントリーやブルース系といったアメリカ勢が受賞者陣を固める傾向の中、フランス出身のPhoenixと、オーストラリア出身のAC/DCが獲得した賞にはいろんな意味で価値があります。
で、AC/DCの話。まー変わらない。ボン・スコットはいなくなったけれども、何年たとうが、アンガスは半ズボンとSGだし、マルコムはぼろTシャツでリフを刻んでいる。ジャンルはハードロックの棚に並んでいても、中身はストレートなロックンロール。ディストーションなんかかけない、ナチュラルオーバードライブで、よーく聴くと、ハードな要素って意外に少ないものです。そんなAC/DCにまつわることで、ひとつ不満があるとすれば、いまだに来日などで紹介される際に、まず9割"Highway to Hell"で1割が"Back in Black"ということ。
Van Halen= "Jump" じゃないだろ、みたいな。じゃあ何か別の曲は?と言われて思いつくのが、この1988年の超名作なわけです。オープニングの
"Heatseeker (Youtube)"からして、もうAC/DCの代表曲と言ってもいい出来でしょう。この時期の流行として、ちょっと厚めの音圧で、メロディーが押してくるこのアルバムは、AC/DC初心者さんにもお奨めです。ちなみに、最新作"Black Ice"でも相変わらずのロックンロールですけどね。
ところで、AC/DCのビデオの楽しみと言えば、バカ騒ぎにバカ演出。かの「エアギター」を一躍有名にしたのもAC/DCですからね。ほとんどのビデオのどこかで、エアギター少年が出てくるので、そのあたりもお見逃しなく!