【雪景色風・ロック/UK】これも今年はまった。9月ごろからずっとMP3プレーヤーに入ってたからなあ。素っ頓狂なボーカルと、スカスカな楽器パート。弾いたことはないけど、かなり簡単なんだろう。そして、素人が弾くと全く雰囲気が出ないという、ある種学祭バンド泣かせのバンドサウンドだ。
もうね、UK。びっくりするくらいに。個人的に、UKは一部を除いて、あまり受け付けないところがあるんだけど、このバンドもはじめはギリギリだった。FranzやBlurにも通じる、個人的にダメなポイントを全部押えてるんだけど、メロディーとある種機械的なリズムには、えも言えぬ魅力がある。イントロにチャッチャ、チャララーラとかチューニングの危なそうなギター、そして突然メロディーを弾き始めるベースも、チューニングに疑問を感じる。ドンパンドンパンいうドラムは、いつ外すのかとハラハラする。のだが、全部外れない。アルバムだから当たり前か。しかし、この間ライブの音源を聴いたんですよ。これが、アルバムまんまで、彼らにしか出来ない微妙なバランスであることが解った。ある種の天才かも。何に似てるって、何にも似てません。Kinksあたりに影響を受けてるかな、というくらい。そして、その危なっかしいけれども魅力的なリズムのおかげで、なんだか踊れる独特なロックを作り上げたところが、最大の魅力かと思います。シングル(?) "Helicopter","Banquet"リズムを打ち込みで被せたら面白そうだ、と思ってたんですが、案の定リミックスアルバムも出ていました。それは聴いてみたい。2005年。