【文字ややこしい系・ロック/ポップ】こうぱっと見たら"Change Everything, Change"と読んでしまいそうなこのアルバム、バンド名がまた"Del Amitri"と、なんだかよくわからないので良いです。良いか?まあ、スパニッシュ系と間違われるくらいで、まさかこれをもってHip Hopとかテクノだとは思わなかろうて。
ワタクシがこのバンドを知ったのは、この次のアルバムからの"Roll to Me"という短くてポップで陽気な曲を聴いてからで、なぜか最初にこれを買ってしまった。そして聴いた。暗い…と思った。数曲は陽気ではあるんだけど、全体的にメジャーコードなのに、泣き言を言っているかのように陰のある曲。マイナーコードだとどん底。ふと思い立って歌詞を読んでも、分かれた恋人に遠くからサヨナラを言うような後ろ向きな曲が多いのです。しかしある時、親友が亡くなり、気分がどん底に突き落とされたその状態で聴いたところ、まるで自然に自分に染み込むように、歌詞も曲も素直に入ってきた。次の"Twisted"は、陽気と暗い曲のコントラストがきつくて辛いので、曲も良く、明暗のバランスもすばらしいこれをお奨めしたい。間違いなくロックの名盤。1992年。