【Mikasa系・ポップ/ギターロック】グラスゴーのギターポップの教科書の一番最初に出てくるバンドがいたら、たぶんTeenage Fanclubだろうと思う。そのTeenage Fanclubの代表作の1位か2位に来るのがこのアルバムじゃなかろうか。T.Rex "20th Century Boy"か?と思わせるリフから始まり、
BMX Banditsと同じポップでダラーっとした具合で展開するわけだけど、なぜかダレない、飽きない。大学時代に何度繰り返して聴いたことか。疲れて帰って、一人の部屋でこのアルバムを聴いてホッとしたもんです。久しぶりに引っ張り出したら、その頃の感覚がどっと押し寄せてきたよ。曲調は典型的な4コードのギターポップで、ナチュラルに歪んだギターが途切れることなく鳴らされ、どちらかというとベースでメロディーを引っ張るといった具合。そこに2~3人の男声コーラスで、まあ取り立てていう特徴はありません。1曲が大体3分程度(だから飽きないんだな)で、ものすごいフックがあるわけでもないので、結構さらりと流してしまうかもしれません。結局のところ、メロディーがいいんだよね。聴くだけでその時代を思い出させてくれるアルバムって良いもんですね。1993年。