【当り外れが大きそう系・ロック/ポップ】時々思い出して引っ張り出して聴きたくなるアルバム入れがあるとしたら、Nerf Herderのアルバムは入れておきたい。1996年にセルフタイトルアルバムでデビュー水色にオレンジのポロシャツ、缶バッジにはスターウォーズのような字体でバンドロゴ。裏ジャケットに雑然と置かれた楽器。自ずと
Weezerを思い出される。音の方もズルズルのファズギターと歪んだベースに、ポップだけど陰のあるボーカルラインで、ジャケ買いした人は大当たり。WeezerがKissの曲を作ったことを意識してか、こちらは
"Van Halen"なんて曲を作ったりしてなあ。
以前に「ひねくれポップ」なるちょっと陰があったり、凶暴性とポップ感を共存させたジャンルがありましたが、Nerf Herderはもっと直接"
High Five Anxiety(Youtube)"の中の歌詞 "Hey Looser! That's my name....Don't talk to me"という歌詞ってどうなのよ。曲はいいけど、どれだけ後ろ向き。また、「非モテ」をスタイルにしているので、アルバムタイトルが "How to meet Girls"だったりします。
彼らは、それほどアルバムはたくさん出していませんが、その中でも2002年に出たこのアルバムがオススメ。1stのズルズルだけから脱却して、Buzzcocksを思わせるポップなパンクから、Weezer顔負けの哀愁青春ポップまで、飽きさせないつくり。ヘッドホンで爆音にして外で聴くと良さそう。
そのNerf Herderなのですが、Weezerや
Redd Krossを髣髴とさせながらも、そこまではじけられていない感じがするのも事実。恐らく、メンバーはスタイルもテクニックも曲作りももちろん相当成熟していて、「この曲はWeezerぽく」なんて、わざと出来るんじゃないだろうか。
また、ジャケットは毎度毎度スタイルが変りつつ、「なんだかなあ」というものが多いのもNerf Herder。中古屋で手に取ったら、はずれか大当たりのどちらかを直感するタイプです。さっき知ったのですが、2008年に出した"IV"は「稲中卓球部風鉄腕アトムをドス暗く」したジャケット。売れなさそう。
わざとやっているのかもしれないけど。