【ノートの落書き系・ロック/ポップ/パンク】2010年グラミー賞ベストロックアルバムを獲得した記念。賞を撮った"21 Century Breakdown"も良いアルバムでしたが、こちらも1995年にベストオルタナティブグループを獲得した元になったアルバム。そして、メジャーデビュでブレイクしたアルバムでも有ります。Green Dayは今でこそ社会派でシリアスな印象をうけるものの、もともとは流行りものならずものメロコアバンドと十把一絡げにされて日本に輸入されてきた。そして1994年のリリース時にはさほど話題にもならず、じわじわとブレイクまで達するには1年以上を要した。ちょうど1995年前後はメロコアブームだった。大体はメロコアレーベルEpitaphから、いくつかはとんがったGeffinなどから出ていたのだが、Green DayはRepriseとメジャーでもあまり目立たないレーベルだったためか、雑誌などでも隅っこにしか掲載されず。また、スタイルも他のハードコアやハードロックをベースにしたサウンドと異なり、BuzzcocksやRamonesなど正統派パンクに近いもので、流行りというより正統派好きに買われていたのではないかと感じる。とはいえ、"
Basket Case (Youtube)"の押し付けられるほどのポップセンスとメロコア本領の音圧を聴いてしまえば、ほぼイチコロであろう。そう、音圧。アルバム"Dookie"には、全曲30分強を一気に聴かせてしまうユニゾンによる音圧がある。どうも本人たちはそういうのは嫌いなようで、次の"Insomniac"以降、ちょっとスカスカ気味の曲を立て続けにリリース。"American Idiot"など、"Dookie"っぽさを再現しているのに「長い!」と感じてしまうのは、そのあたりに原因がありそうだ。最新作はかなり力が抜けて、むしろハードロックのような重さが出ていて好きですよ。代表曲はやはり"
21 Guns (Youtube)"。"Basket Case"とは全く別のバンドだなあという印象。