【写真とレース系・Hip Hop/エレクトロニカ】実は1アーティスト(バンド)は1紹介と縛りを入れているので、そろそろネタが尽きたかと一瞬思いましたが、まだまだ有りますわ。ということでこれ。遠目で見たら、アメリカンなヒップホップで、ラップが出てきそうな感じですが、手に取ると違うことに気がつく。イラストなんですね。
DJメディーさんは、知る人ぞ知る"フランスの"DJでありまして、曲作りのセンスが今まで聴いたものと異なるため、これまで音楽を聴いてきた人ほど戸惑うものになっています。わかってくると、1) フランスである 2) Ed Bangerレコードであるという2点から、エレクトロニカを発想するんですね。それ。フランスでHip Hopに傾倒したエレクトロニカといいますと、
Daft Punkの1stアルバム"Homework"を思い出すわけですが、当たらずとも遠からずという感じ。実際に聞いてもらうといいかも。このアルバムの代表曲
"I Am Somebody feat. Chromeo (Youtube)" 。アルバム中では少ない、しっかりラップ(英語)の入っている曲で、スクラッチから始まるアメリカに憧れを感じる曲なんですが、ベースラインや最後のブレイクなど、明らかにエレクトロニカ系です。同じくEd Bangerのヒップホップで、DSLというグループがいますが、こちらも
"Supalove (Youtube)"こういうエレクトロニカな感じ。フランス語のラップなので「サンマだった、生だった!」なんていう空耳だらけなのも聴きどころ。この曲の入ったアルバムが見当たらないんですよね。しかし、いずれもビデオがおしゃれで、何度見てもかっこいい。Ed Bangerの伝統なんでしょうか。
そういや
JusticeもEd Bangerですね。フランスのエレクトロニカは好きだなあ。
ちなみに、このアルバムの前半のハイライトが
"Signiture (Youtube)"です。このビデオもかっこいいでしょ?(何をやってるんのか全くわかりませんが) Daft Punkっぽい曲だし、ミックスはJusticeっぽくロック。これを期待してこのアルバムを買うと、若干がっかりします。なにしろ、アルバムバージョンは1分半くらいしか無いイントロみたいな曲なんですよね。
そんな多才なDJ Mehdiさんは、裏方としてもいろんなアルバムに携わっておりまして、聞いたら「あー」というのがたくさんなわけです。ところが、2011年に急死。死因もわかっていないようで、もったいないことですなあ。アルバムは2006年。"Lucky Boy (Outline Remix)"というアルバムも見当たるので、死後に未発表音源が発売されているのかも。