【うーんマンダム系・R&B/Hip Hop】以前に、
Fresh Princeことウィル・スミスのアルバムは取り上げたことがあって、ジャジー・ジェフも、Jazzy Jeff & Fresh Princeも書きたいなあと思っていたまま、早10年。ウィル・スミスの記事が10年前!?ということに驚愕しつつ、歳をとるのは嫌なもんですなあ。
さて、DJシリーズの最後は、スクラッチ魔のDJ ジャジー・ジェフであります。相方のウィル・スミスの活躍ぶりがすごいので、「落ちぶれた人」の代表格みたいな認識をされているかもしれませんが、プロデュースやソロアルバム、ミックスアルバムなどをコンスタントに出していて、日本にも1年に1回くらいは来てるんですよね。そのジャジー・ジェフの数あるアルバムからこちら。カナダ出身だったかの、Ayah嬢とのコラボで、かなり純粋にR&Bをやっています。のっけから、Boyz II Menのサンプリングで、結構ニヤっとさせられます。というか、全体に、R&Bの名曲からサンプリングした曲が多く、例えばシングルカットされていた
"Forgive Me Love (Yotube)"は、Isley Brothersですね。いいねえ。で、そこに女性ボーカルにDJが絡んでのR&Bだと、どうしてもメロウで思いビートになりがちで、このアルバムも例に漏れず。ベースをちょっとハウスっぽく仕上げているのは、最近のはやりを取り入れたというところでしょうか。Ayah嬢のボーカルも割と軽めなので、R&Bアルバムにありがちな、胸焼けするような感覚もありません。
全体に「いい曲」が多くて良いアルバムなんですがね、なぜかこれを聞きながら本を読んでいると、なかなか頭に入ってこない。どうやらその原因は、サンプリングの音ネタが、あれもこれも「聴いたことが有る」と感じることと、「知ってるあの曲じゃない」という感覚が、脳内で混ざってしまうことにあるようです。ミックステープのネタにはもってこいの良作ですよ。マイナーですが。2011年。