【焚き火だけど暖まらない系・ロック/ハードロック/ポップ】ちょっと、電子ドラムを買ったことで、楽器活動を15年ぶりくらいに再開したもんで、改めてロック系を聴いております。で、このアルバムは発売直後に買って持っているんですが、CDの山に完全に埋もれてしまって出てこないので、うろ覚えをYoutubeで補いながらのレビュー。
キワモノです。そもそも、バンド名もアルバム名も検索に弱いものにしてしまったせいで、アルバム画像を探し出すのにも相当苦労するし、Youtubeを掘るのも大変。では、そんなキワモノを誰が仕掛け、なぜ日本で人気になったのかというと、プロデューサーのロイ・トーマス・ベイカー。このアルバムがリリースされたのが1993年。遡ること2年、1991年に
Queenのフレディ・マーキュリーが亡くなり、世界はともかく、日本でも「Queenぽいもの」に飢えた人が大量に発生していた。そこに、5人目のQueenメンバーともいえる、ロイ・トーマス・ベイカーが直々にプロデュースしたのだからたまらない。日本を始めとした、Queen好きが飛びついた。
が、飛びついて終わったんだよね。伊藤政則の深夜のラジオで紹介されて、まあ売れたと思うけど、ラジオでもかかったのはその番組くらい。
まあ音を聴きますか。
"The Shoe"たしかリードトラックはコレだった。ハードドライビンなギターに、オペラ調のコーラス、上はファルセット、下はだみ声のボーカル、ギターソロでバロック音階。Queenやん?となります。そして、短いけど白眉
"Speed Train"。この辺がQueen好きの心を鷲掴みですわ。
かくいうワタクシも、「Queenぽい」には非常に弱くて、
Jellyfish、
The Darknessに
Mikaなど、数々のアルバムに飛びついてきた口。Mozartも発売すぐに買いました。でも、あんまり聴いてない。なぜかというと、派手な曲以外が暗いんだな。アルバムを流して聴くとよろしくないタイプなんだな。その後2ndアルバムが出たのは知っているけど、聴いてなかった。2ndも3rdもQueenぽさは有るらしい。まあでも、この時代になったら、こういうバンド名はだめだ。
余談。The Darkness のロイ・トーマス・ベイカー作品 "One Way Ticket to Hell" も聴き返しているけど、Mozartも同様に、ドラムはシンプルな8ビートからあまり逸脱しない曲が多い。ロック系でもいちいち「チッチッチッチッ」というリズムが常に鳴っているものは相当少ないわけで、ロイ節なんだろうなこれが。