【頭山系・スラッシュメタル】毎日暑いのでもう1枚。これは結構前から用意はしてたんだけど、レビューを書くところまで消化(昇華)できていなかった。まあ、結構前に買った割には聴いていなかったのだ。他にもForbiddenとかDestructionなんかもCD山に埋もれている。Destructionは結構聴いたんだけどな。で、Destructionと
Sodomとともに、ジャーマンスラッシュ三羽烏と恐れられて(?)いたのが、Kreatorだ。Creatorではなくて、Kってところがドイツっしょ?
そのKreatorといえば、この頭山(常識レベルの落語である。知らなければググりなさい)の、耳の尖ったハゲのオッサンというのが定番。どれくらい定番かというと、デビューアルバムから、ジャケットにはこのオッサンが出てくるんだけど、2000年以降のアルバムでは、3枚連続で頭山親父構図というくらいの定番。また、そうなった経緯とすると、やっぱり1990年のこのアルバムが、名盤として認識されているのであろう。
メタルを長年聴いてくると、
Slayerのような、速いテンポでボーカルメロディーは有るんだか無いんだかで、リズムのグルーヴ感と繰り返しが印象的なギターリフという感じだが、そもそも原点に帰ると
Metallicaだって、元々はスラッシュメタルだったのだ。Kreatorのこのアルバムは、そのMetallicaのブラックアルバムを、もっと無機質にして、あちらに有った土臭さを抜いた感じで、ボーカルを除いた全パートが、ああいうのがやりたかったのだなあというのがよく分かるのである。ドラムはツーバスで突っ走り、ギターのリフは少し不安を煽るような…まあ、聴いてみて
"People Of The Lie (Youtube)"。イントロがーサビがー、Metallicaで聴いたことあるし、となることうけあい。Wikipediaにも、「ブラックアルバムに影響を受けて」なんて書かれてしまっている。
かといって、全編メタリカというわけではなく、
"Twisted Urges (Youtube)みたいな、高速Slayerみたいな曲もあるわけで、まあ、スラッシュメタル好きには「アレに似てる」「コレに似てる」という楽しみ方があるんだよね。…ていうか、そういう楽しみ方になってしまう。
個人的にはボーカルがメロディーではなく常時シャウトしていて、そこにさらにリバーブがかかっていてボーカル部分がボケてしまっているのがあんまり好きではなく、あんまり聴いていなかった。楽器はいいんだけどね。では何が良かったかというと、バンドロゴが好きなんですな。こういう直線的なロゴ大好き。