【闘牛風・ロック/エクスペリメンタル】何を隠そう、もとい、隠しませんが、2006年初頭の今現在、一番注目していて、一番オススメなのがこの Mew だ。デンマーク出身の4人組で、サマーソニック2005で来日し、オーディエンスの度肝を抜いた、などと店頭ポップに描かれていたから、あまりマイナーではないのかもしれないけれども、ここを読んでいる人の多くは知らないだろうから、ぜひ記憶の端にでもとどめておいて欲しい。
薀蓄はともかく、興味を持った人のために音を説明すると、ドラマチックで、透明感と影を併せ持った、壮大なロックオペラ。クラシックを思わせる様式美は、ハードロックに近いかもしれないけれども、楽器の使い方やスピリットは
Museに近いように感じた。一部ではSigur Rosなどの音響派と較べられることも多い様子。歪みギターが多く、ちょっと違う気はしますが。
実のところ、あんまり試聴できるサイトも少ないようで、店頭で試聴するしかないかもしれませんが、あればぜひ聴いてみて欲しいところ。かくいうワタクシも、2nd "And the Glass Handed Kites"を試聴機で見かけ、なんか変な(かなりひどい)ジャケットだなあ、などと思って聴いてみて、完全にノックアウトされた。買わなかったものの、なんかすごいバンドがいるぞ、と。その後、再び訪れた際には試聴は無くなり、Mew押しも幻想のごとく消滅。挙句に押してるくせに輸入盤で2500円てどういうことだ、責任者出て来い(というか、そこまで気に入ったら買えよ)。そんなこんなで購入した、この1stですが、買ってずっと聴きまくっています。ちょっと後半の女性ボーカルは
Rentals を思い出したりもした。ぜひ。2003年。