【機関車ロイ・トーマス系・ロック/ハードロック】2006年に最もよく聴いたアルバムといえばこれだなあ。黒い革ジャンに、黒いサングラス。しかもフリンジ付きの、黒いエルビスかよ、という格好をしてしかめっ面をしていて、イギリス産。ジャンルがよく解らん。でもって、これは3枚目?かな?
イギリスで、ハードロックで、プロデュースがロイ・トーマス・ベイカーと来ればあなた、自ずと音の系統が予想がつくかと思います。Queenですね。世の中で最も好きなバンドのひとつですが、このアルバムを聴いたときに、明らかに感じたのはあの音。それは良くも悪くも作用している。独特の美しいメロディーラインとハードな展開。裏声とオーバードライブサウンド、時にピアノやストリングス。壮大なオペラチックな展開は、ハードロックファンならずとも、あの美しい時代を思い出さずにはいられない。ロイの好きなようにできた最高のバンドの一つといえよう。というのも、Queenが分解した後、Mozartとかいう変なバンドのプロデュースなんかもやって、こけたんだよね。
まあただ、そういう気持ちでQueenとThe Darknessを較べてしまうと、特にギターとボーカルの、よく言えば荒削り、悪く言えばレベルが低い部分が目立ってしまって、ちょっと寂しい。しかし、今のロックのレベルから言うと、かなりいい線に行っているといいたい。それだけ、今のロックシーンが貧相なんだよね。これ以前のアルバムもちゃんと聴いてみたいところであります。。次もロイプロデュースでいくのなら、これでもかというくらい分厚いサウンドになるよう期待したいところです。2005年秋ごろ発売。